
保証会社の裏側完全暴露 審査に落ちるのには5つの理由がある。審査に通過する秘訣も併せて公開!
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審査落ちしても理由は教えてもらえない
経験がある人ならわかると思いますが、
賃貸の入居審査で落ちてしまった場合、「落ちた」という事実だけが伝えられ、
なぜ落ちたのか?は教えてもらえないことがほとんどです。
私も過去に賃貸物件を借りようと審査をかけたときに、「大家さんの審査で落ちてしまいました」とだけ伝えられた経験があります。
(これは特殊なケースですが、職業が不動産関連(=同業者)の場合、大家さんの情報を取得する目的で物件を借りようとしているのだと怪しまれて審査落ちすることがあります)
また、実際に審査すらせずに、体よく断られる理由として保証会社により審査が通らなかった。と言われることもあります。
つまり、審査をかけた人にとっては、何が理由で落ちたのか、何をどう改善すれば審査が通るようになるのかが全く分からないということです。
この記事では、入居審査に通らない理由をご紹介しています。
これから賃貸物件を借りようと思っている人は、ぜひ審査をかける前にこれらのポイントに気をつけてみてください。
入居審査で落ちる理由トップ5
✓理由1:家賃の滞納履歴がある
保証会社を付けている場合、家賃の滞納履歴は記録され、保証会社間でその情報が共有されます。
現在に至っても家賃の未払い分が残っている場合はもちろんのこと、過去に保証会社を利用していて現在は家賃の未払い分は解消しているが、何度も保証会社から代位弁済(代わりに家賃を払ってもらうこと)を受けたことがある場合も、その履歴はしっかりと残っています。
家賃を引き落としにしていて、たまたま口座残高が足りず支払いを遅延してしまったとしても、すぐに振り込みをしていれば問題ありません。
ただし、毎月遅延してしまうなど、頻度が多い方は要注意です。
なお、家賃の滞納履歴は 通常保証会社にデータとして蓄積されつつ、家賃債務保証協会にも情報が登録されることがあります。
家賃債務保証協会は、大きく2つの協会が存在し、
①一般社団法人 全国賃貸保証業協会(LICC)
②一般社団法人 全国保証機構(CGO)
があります。
✓理由2:クレジット(信用情報)がブラック
クレジットカードやカードローンの滞納履歴があると、
信用情報機関(クレジット会社、保証会社など)に登録されてしまいます。
これがいわゆる「ブラックリスト」です。
ブラックリスト認定されてしまうと、8割以上の確率で審査落ちしてしまうのが現状です。
しかも、信用情報機関に登録された情報は5年~10年間残されることになります。
つまり、現在はすべて返済済みだったとしても、直近5年以内に何かしらの金融事故を起こしていた場合、その情報は筒抜けということです。
✓理由3:家賃が年収に見合ってない
収入に対して家賃が見合っていないと審査通過は難しいです。
審査通過の目安としては『収入の3分の1』までに家賃がおさまるようにすると審査通過の可能性が高まるといわれています。
【家賃の対する収入の目安一覧】
年収目安 | 月収目安 | |
家賃5.0万円 |
180万円以上 |
15万円以上 |
家賃5.5万円 | 192万円以上 | 16万円以上 |
家賃6.0万円 | 216万円以上 | 18万円以上 |
家賃6.5万円 | 228万円以上 | 19万円以上 |
家賃7.0万円 | 252万円以上 | 21万円以上 |
家賃7.5万円 |
264万円以上 | 22万円以上 |
家賃8.0万円 | 288万円以上 | 24万円以上 |
家賃8.5万円 | 300万円以上 | 25万円以上 |
家賃9.0万円 |
324万円以上 | 27万円以上 |
家賃9.5万円 | 336万円以上 | 28万円以上 |
家賃10.0万円 | 360万円以上 | 30万円以上 |
家賃10.5万円 | 372万円以上 | 31万円以上 |
家賃11.0万円 | 396万円以上 | 33万円以上 |
家賃11.5万円 | 420万円以上 | 35万円以上 |
家賃12.0万円 | 432万円以上 | 36万円以上 |
家賃12.5万円 | 456万円以上 | 38万円以上 |
※上記はあくまで一般的な審査基準です。保証会社各社でさらに属性毎のルールが異なる場合があります。
そして、上記は社会保険料、雇用保険、所得税、住民税、が控除される前の総収入です。
手取り額は上記表内の収入だと通常総収入の70-75%程度であることから、固定費比率(総収入に占める固定費の割合)を少なくしたい方は、家賃予算を1-2段階ほど下げることをオススメします。
理由は、固定費は精神衛生上日々の生活にマイナスに働くことが多いからです。
(一部の方は、気を引き締めて仕事に転換し結果へ繋げてさらに向上しようという方がいますが、少数派意見は度外視します)
家賃予算を下げることで、審査基準も下がりより入居審査が通りやすくなることもあります。
是非参考にしてみてください。
また背伸びして物件にあれこれと条件を多く求める人がおちいる傾向にあります。
言うまでもなく、条件のいい物件はその分家賃が高くなります。
最低限の条件としてエリアなど譲れない条件を設定することは必要ですが、
限られた予算の中でそれ以上を求めると、いつまで経っても物件は見つかりません。
その他の条件は叶えばラッキー、叶わなくても仕方ないくらいに割り切ることも大切です。
例えば、あまり欲張りすぎないほうが良い条件として挙げられるのは
・バルコニーの向き
・収納の広さ
・駅距離
・キッチンサイズ
・バストイレ別
等です。
条件をある程度妥協をすることで、物件の選択肢を事前に広げておきつつ、
徐々に自分の条件にあうものに絞るようなイメージで部屋探しをするのがベストです!
なお、広い部屋や収納が広めを希望する人も多くいますが、
使わない荷物を取り溜めておくスペースにも家賃は発生しています。
半年に1回断捨離をすることで、実は使わない不用品を洗い出すことができます。
つまり、使わないものは捨てることで、本来そのスペース分は無駄に家賃を支払うことなく節約できてかつ物を持ち過ぎないということで心もスッキリします。
適正なお部屋の広さを保てるように普段から整理整頓を心がけることをオススメします。
✓理由4:職業の印象が悪い
個人的には職業で人を差別するようなことは言いたくないのですが、
賃貸物件の大家さんなんかをやっている人は年齢層が高い人が多く、入居者の職業によっては悪いイメージを持っていることは事実です。
例えば、大家さんから見た水商売のイメージは
・収入が不安定
・昼夜が逆転するので、近隣住民と騒音トラブルになる可能性がある
・金遣いが荒く、家賃滞納するかも知れない
・感情的で、社会常識が欠けている
大家さんが元々水商売をやっていたとかそういう特別な事情がない限り、水商売歓迎しますという人は少ないでしょう。
また補足になりますが、基本的に安定した仕事をしていて社会保険に加入している人であれば通る可能性が高いです。反対に収入が不安定になりがちな職業は審査に不利です。
例えば、
・生活保護受給者
・就職予定のない学生
・水商売や夜職
・派遣社員、契約社員
・個人事業主、フリーランス
✓理由5:身なり、態度が悪い
意外に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、「人柄」も重要な審査ポイントの一つです。
大家さんや管理会社は、入居者と少なくとも年単位の長い付き合いになります。
ゆえに対応がしっかりできる人、コミュニケーションが取れる人が好まれるのは当然のことです。
また、人柄に問題がある人は、近隣トラブルを起こしかねないと思われても仕方ありません。
そういった兆候は、普段の身なりや態度に表れます。
正直言って、人柄がどの程度の割合で審査に影響するかは分かりません。
ただ、1%でも審査通過の確率を下げてしまう可能性がある以上、人柄に問題がある人だと思われてしまうことは避けなければいけません。
・不動産会社に行くとき
・物件の内見に行くとき
・保証会社から電話がかかってきたとき
などは服装、態度には十分気を付けましょう。
できるだけ派手な格好は避け、誠実に対応することが大切です。